「オラクル株爆騰とロボタクシー最前線──AI時代の勝者たち」

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Oracle、AIクラウドで株価36%急騰──ラリー・エリソンが世界一の富豪に

普段は「セッションがタイムアウトしました」というエラーメッセージでしか名前を聞かないソフトウェア大手**Oracle(オラクル)**が、AIブームの大本命として一躍脚光を浴びています。


株価と契約のインパクト

  • 株価は1日で最大+43%、終値でも+36%。30年ぶりの大幅上昇

  • 契約収入見込み:4,550億ドル(約67兆円)──前年同期比で4倍。

  • 2030年までにクラウド収益1440億ドルへ拡大と予測(昨年度は100億ドル)。


背景にある「AI巨人との契約」

  • OpenAI:5年間で3,000億ドル(約45兆円)の契約。

  • xAI(イーロン・マスク創設)やMetaとも契約締結。

  • ただし…OpenAIの年間売上は契約金額の1/5以下。つまり、ChatGPTが世界を席巻し続けなければオラクルの収益予想は絵に描いた餅になる可能性も。


エリソンの資産爆増

  • 創業者ラリー・エリソンはオラクル株の41%を保有。

  • 株価急騰で1日で資産が1000億ドル以上増加

  • 一時的に**イーロン・マスクを抜き「世界一の富豪」**に。

  • ちなみに彼は2012年にハワイの島を3億ドルで購入、ノブ(高級和食レストラン)を建設するなど「超富裕層ライフ」を満喫。


まとめ

オラクルはこれまで「データベースの老舗」として安定的な収益を上げてきましたが、クラウド分野ではAWS(Amazon)やAzure(Microsoft)に押され気味でした。ところがここにきてAIブームが追い風となり、ChatGPTをはじめとする生成AIの膨大な計算リソース需要を取り込むことで、一気に主役級の存在へと返り咲こうとしています。

投資家が驚いたのは、契約金額の規模です。わずか1四半期で4,550億ドル分のクラウド契約を積み上げるというのは、これまでのオラクルのイメージを覆す規模感です。特にOpenAIとの契約は「AIインフラを支える最大の裏方」としての地位を確立するもの。ただしその前提には「OpenAIが本当に成長を続けられるのか」という疑問符がつきます。

市場の熱狂は「ストーリーテリング」に依存している面も強く、PER(株価収益率)はすでにNVIDIAを超える割高水準に。AI関連株の「バブル感」は否めません。しかし投資家心理は「多少リスクがあっても、この波には乗っておきたい」というもの。まさに今のAI市場を象徴する出来事と言えるでしょう。

そしてラリー・エリソンの資産爆増劇。イーロン・マスクと資産ランキングで首位争いを繰り広げる姿は、単なるセレブニュースではなく、AIインフラを制する者が世界の富を制するという現実を物語っています。

結論として、オラクルは「AI時代の勝者候補」として一気に再評価されました。ただし未来の収益はChatGPTやxAIなどの成長に依存しているため、長期的にはリスクも大きい。投資家としては「バブルに便乗する」か「割高感を警戒する」か、判断が試される局面です。


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編集後記

今回のニュースは、まさに「古豪の逆襲」を感じさせるものでした。オラクルは正直、ここ数年はAWSやAzureに押されて地味な存在だと思っていましたが、AIの爆発的需要を取り込み、一気に主役に返り咲いたのは驚きです。

一方で、契約先のOpenAIがまだ十分な収益を上げていないという点は気になります。つまり、オラクルの未来予想図は「AIが世界を変え続ける」という前提に立っている。もし成長にブレーキがかかれば、一気に期待がしぼむリスクもあるのです。

それでも、こうした大きな波が来たときに「乗るか乗らないか」を判断するのが投資家の腕の見せ所。個人的には、すぐに飛びつくよりも「AI関連のインフラ銘柄」がどう成長するかをじっくり観察したいと思います。

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