トピック
シリコンバレーで「996」がバズる理由
かつてはクラブで遊ぶのが若者の定番だった土曜の夜。今のシリコンバレーでは、エナジードリンク片手に仲間とコードを書き、AIを作ることが「最高の夜遊び」になっています。
これは中国発の「996」(朝9時〜夜9時、週6日勤務)カルチャーが逆輸入されたもの。表向きは「働きすぎ」と批判も多いですが、その実態は**情熱が引き寄せた“狂気の祭り”**です。
なぜ彼らは走り続けるのか?
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求人票には「週70時間以上勤務できる人、歓迎」の文字
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土曜の昼、デリバリー注文が急増=オフィスに人が集まっている証拠
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「バーで飲むより会社を作る方が面白い」という23歳CEOの言葉
要するに、彼らは働かされているのではなく、好きすぎて止まらないのです。
大企業も火に油
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Google CEO「60時間労働が必要」
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元CEOエリック・シュミット「中国に勝つためには犠牲を払え」
経営者がこう言うと「やらされ感」に聞こえますが、若者たちはむしろ歓迎。「燃える時間こそ青春」というノリです。
でも健康は大丈夫?
研究によれば55時間超の労働は生産性を下げるというデータもあります。確かにリスクはあります。けれど歴史を振り返れば、ガレージで寝袋生活をしていたスティーブ・ジョブズも、夜通しハッカソンに没頭したラリー・ペイジも、そんなリスクを超えて未来を作ってきたのです。
まとめ
「996」は強制されれば地獄。でも、自ら選んで燃えるなら、それは最高の贅沢です。
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短期的な効率ではなく、情熱から生まれる爆発力がイノベーションを動かす
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効率化やAIの活用は大切だが、それは「遊ぶため」や「体を守るため」に使えばいい
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「好きだからやる」というエネルギーが、合理性を超えて未来を切り拓く
シリコンバレーの若者は、飲み会もクラブも蹴って会社で夢中になっています。一見狂気。でも彼らは知っているのです。“遊びよりも楽しい仕事”に出会えた瞬間、人は無敵になることを。
そしてこれは私たちに突きつけられた問いでもあります。「あなたは何に夢中になれるのか?」ただ労働時間を減らす議論をするよりも、自分が燃え尽きても構わないと思えるテーマを見つけることこそ、本当の働き方改革なのかもしれません。
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小ネタ2本
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編集後記
「996」を笑う人は多いでしょう。でも私は思います。命を削ってでも走れるテーマに出会えるのは奇跡だと。
夜中の2時にコードを書きながら「俺たちが世界を変える」と信じている23歳の起業家。普通なら狂気。でもそこにこそ未来が宿る。歴史を見れば、偉大な企業や発明はいつだって「常識外れの情熱」から生まれています。
もちろん、働きすぎを押し付けるのは論外です。ただ、自ら望んで燃える人間を止める権利は誰にもない。AIがどれだけ進化しても、最後に勝つのは夢中になれる人間です。
だから私はこう煽りたい。もしあなたに心から打ち込めるテーマがあるなら、ガソリンを全部使い切る勢いで走ってみてほしい。効率も休暇も大事だけど、時には情熱に振り回される人生も悪くない。だって、それこそが人間らしさであり、未来を創る燃料だから。
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