皆様、本日も満員電車という名の「現代の護送車」に揺られながらのご出勤、誠にお疲れ様でございます。隣で「関税がなくなって物価が下がるぞ!」と喜んでいる同僚がいたら、「その代わり、会社の売上も吹き飛ぶかもしれないぞ」と、心の中で優しく教えてあげるだけに留めておきましょう。
今朝のニュースは、「ちゃぶ台返し」と「粉飾された安心感」、そして**「迫り来る本物の戦争」**という、極めてシビアな現実を突きつけています。 アメリカ最高裁がトランプ大統領の関税を「違憲」と叩き斬った数時間後、大統領は新たな関税をブチ上げました。 一方、アメリカのGDPは「政府機関閉鎖」のせいで見事に数字を落としましたが、インフレの種は確実に育っています。 そして中東では、議会の制止を振り切って戦争の足音が近づいています。
今朝は、これら**「関税無効化と終わらない貿易戦争」、「GDPの数字遊び」、そして「イラン開戦の危機」**について、冷徹かつ優雅に解説いたしましょう。
結論から申し上げますと、2026年は**「ルールなきカオスの幕開け」**の年です。
🏛️ 最高裁がトランプ関税を「違憲」認定。しかし悪夢は終わらない
アメリカ最高裁が、トランプ政権の伝家の宝刀「関税」を、6対3で**「違憲」**と断じました。 理由は明白。「税金をかける権限は議会にあり、大統領が勝手にやっていいものではない」からです。
これを受け、産業界は「解放記念日だ! 払わされた関税を返せ!」と歓喜に沸きました。 しかし、トランプ大統領が黙っているはずがありません。 判事たちを「国の恥」と罵倒したわずか3時間後、**「じゃあ別の法律(第122条)を使って、全世界に10%の関税をかける!」**と宣言したのです。
これを日本のサラリーマン社会に例えるなら、 「ワンマン社長が『明日から全員の給料を2割カットする!』と宣言し、監査役が『それは労働法違反です』と止めた直後に、『じゃあボーナスを全額カットする!』と逆ギレしている」 ようなものです。
市場は一瞬安堵しましたが、すぐに「なんだ、結局何も変わらないのか」と悟りました。 しかも新しい関税は「150日以上続けるなら議会の承認が必要」という条件付き。 つまり、これまでトランプ氏の顔色だけを窺っていればよかった共和党議員たちが、今度は**「関税に賛成して地元企業を苦しめるか、反対してトランプに睨まれるか」**という究極の踏み絵を踏まされることになったのです。 サプライチェーンの混乱は、2026年を通じて続くでしょう。
📉 GDP1.4%成長の裏にある「数字のマジック」とインフレの影
一方、アメリカの第4四半期GDPは「1.4%成長」と、予想を大きく下回る結果となりました。 しかし、悲観する必要はありません。これは**「政府機関が43日間も閉鎖されていたから」**という、極めて官僚的な理由によるものです。 政府の支出が止まった分を差し引けば、実質的には2.6%成長という堅調な数字でした。 個人消費も、AI関連の設備投資も、力強く回っています。
しかし、本当に恐ろしいのはGDPではなく、同時に発表された**インフレ指標(PCE)です。 食品とエネルギーを除いたコアPCEは、前月の2.8%から3%へと「再加速」**しています。 「景気は良いが、物価も上がり続けている」。 FRB(連邦準備制度理事会)が最も嫌がるシナリオです。 利下げの期待は完全に後退し、私たちは「高金利・高物価」という真綿で首を絞められる生活を、もうしばらく耐え忍ばなければなりません。
💣 議会はトランプの暴走を止められない。イラン開戦の足音
そして、最も警戒すべきは中東情勢です。 イランとの軍事衝突を防ぐための「戦争権限法」決議案に対し、一部の民主党議員(Gottheimer氏ら)が**「反対」**を表明しました。 理由は「柔軟な対応が必要だから(イランを攻撃する選択肢を残すべきだから)」というもの。
これは、**「議会がトランプ大統領の軍事行動に実質的な『ゴーサイン』を出した」**に等しい状況です。 共和党はトランプ氏を恐れて反対できず、民主党すら一枚岩になれない。 もしミサイルが飛べば、原油価格は高騰し、ただでさえ再燃しつつあるインフレに油を注ぐことになります。 関税のゴタゴタに目を奪われている間に、本当の危機はペルシャ湾で静かに進行しているのです。
🇯🇵 日本企業と皆様への「最悪のシナリオ」
さて、対岸の火事だと思っている皆様へ。
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「関税の返金」という幻想と、新たなコスト増: 最高裁が違憲と判断しても、一度払った関税がすんなり戻ってくるほどアメリカ政府は甘くありません。むしろ、新たな10%関税への対応で、法務・税務コストが跳ね上がるだけです。
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原油高によるダブルパンチ: イラン情勢の悪化で原油が上がれば、円安と相まって日本の物価はさらに悲惨なことになります。「景気後退なきインフレ」という最悪のコンボが、私たちの生活を直撃します。
結論: 「関税のニュースで一喜一憂せず、インフレ再燃と地政学リスクに備えよ」。 トランプ政権の政策は、最高裁の判決すらも「ゲームのルール変更」に過ぎません。本当に警戒すべきは、見えざるインフレの芽と、中東の火薬庫です。
📝 3行まとめ(忙しい貴方へ)
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関税は「ゾンビ」だ: 最高裁が違憲判決を出すも、トランプが即座に新関税を発動。混乱は終わらない。
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GDPの「嘘」とインフレの「真実」: 成長減速は政府閉鎖のせいだが、物価上昇(3%)は本物。利下げは絶望的。
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イラン開戦の危機: 議会が大統領の軍事行動を止められない。原油高騰の悪夢が現実味を帯びる。
🧐 【解説】共和党、関税の「踏み絵」で分裂の危機 🐘💔
対象記事: 1 big thing: 🪤Tariffs trap GOP leaders
【投資スタンス:関税関連法案の迷走で、市場のボラティリティ(変動率)は高まる。短期トレード推奨】
なぜこれが重要か? これまで、トランプ大統領の関税は「大統領の専権事項」として、議会は蚊帳の外でした。 しかし、最高裁の判決により、これからの関税(150日以上)は**「議会の承認」**が必要になります。
これは、共和党のジョンソン下院議長やスーン上院院内総務にとって、悪夢のような展開です。 「自由貿易を支持して地元企業を守るか」、それとも「トランプに忠誠を誓って関税に賛成するか」。 党内は真っ二つに割れており、僅差の多数派しか持たない議会で、この法案を通すのは至難の業です。 「トランプの尻拭いをさせられる共和党指導部」。 彼らの苦悩をよそに、市場は関税の行方が読めず、乱高下を繰り返すでしょう。
☕ 【小ネタ】業界の裏話でクスッと笑う
1. アンドルー元王子の家、家宅捜索される 👑🚓 イギリスのアンドルー元王子が「公職での不正行為」の疑いで逮捕・釈放された後、警察が彼の旧居を家宅捜索しました。 王室の権威も地に落ちたものですが、これ、**「不祥事を起こした元役員の自宅に、東京地検特捜部が入る」**のと同じ構図ですね。 どんなに高貴な血筋でも、法の前ではただの容疑者。 エリザベス女王が生きておられたら、さぞかしお嘆きになったことでしょう。
2. アメリカ人の6割が「厳しい寒さ」の被害に 🥶❄️ AP通信の世論調査によると、過去5年間でアメリカの成人の約6割が、厳しい寒さや冬の嵐の被害に遭っているそうです。 昨年の5割弱から増加しています。 地球温暖化と言いながら、冬は異常に寒い。 トランプ大統領は「ほら見ろ、地球温暖化なんて嘘だ」と嬉々としてツイートしそうですが、気候変動がもたらす「極端な気象」のツケを払わされているのは、他でもない私たちです。 ダウンジャケットの売上だけは、右肩上がりですね。
✒️ 編集後記:ルールなき世界を生きる
最後までお読みいただき、心より感謝申し上げます。
今回のニュースを振り返ると、**「ルールの賞味期限の短さ」**に驚かされます。 最高裁が「憲法違反だ」とルールを正しても、大統領は即座に別のルール(法律)を持ち出してくる。 もはや、法治国家というより「屁理屈の言った者勝ち」の世界です。
賢明な皆様。 ルールが明日には変わるかもしれないこの時代に、過去の常識や教科書通りの経済学は役に立ちません。 重要なのは、ルールが変わった瞬間に「誰が損をして、誰が得をするのか」を嗅ぎ分ける動物的な勘です。 理不尽な上司(あるいは大統領)の気まぐれに振り回されるのはサラリーマンの宿命ですが、その波に乗って利益を掠め取るしたたかさだけは、決して忘れないでください。
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