皆様、本日も満員電車という名の「現代の護送車」に揺られながらのご出勤、誠にお疲れ様でございます。隣で「うちの会社もAI導入で効率化だ!」と息巻いている無邪気な課長を見て、「そのAI、下手するとミサイルの照準合わせに使われますよ」と、心の中で優しく教えてあげるだけに留めておきましょう。
今朝のニュースは、「テクノロジーの暴走と倫理の敗北」、そして**「資本主義の血みどろの覇権争い」**という、胃が痛くなるような現実を伝えています。 AI企業Anthropicが、軍事利用の制限を巡って国防総省(ペンタゴン)から「干される」危機に瀕しており、肥満薬市場ではかつての絶対王者ノボノルディスクが、ライバルのイーライリリーに完全敗北を喫しました。
今朝は、これら**「ペンタゴンの踏み絵」、「肥満薬ウォーズの決着」、そして「映画館の終わらない冬」**について、冷徹かつ優雅に解説いたしましょう。
結論から申し上げますと、2026年は**「綺麗事が通用しない、弱肉強食」**の年です。
🤖 ペンタゴンの踏み絵:「AIの倫理」か「200億円の契約」か
生成AI「Claude」を開発するAnthropicのCEOダリオ・アモデイ氏が、国防長官ピート・ヘグセス氏と、胃に穴が空きそうな面談に臨みます。 議題は「Claudeの軍事利用の制限」について。
Anthropicは「うちのAIを、アメリカ国民の監視や、人間の介在しない兵器の稼働には使わないでくれ」と主張しています。企業としての最低限の倫理(ガードレール)です。 しかし、ペンタゴンは「うるさい。国防の邪魔をするな。AIをどう使うかは俺たちが決める」と一蹴。 さらに、国防長官は**「言うことを聞かないなら『サプライチェーン・リスク(危険企業)』に指定して、国防総省の全取引からAnthropicを締め出すぞ」**と脅しをかけています。 2億ドル(約300億円)の契約が飛ぶだけでなく、政府機関とのビジネスが完全に終わる「核のボタン」です。
これを日本のサラリーマン社会に例えるなら、 「『うちの製品は違法な取り立てには使わないでください』とお願いした下請け企業に対し、大口のヤクザな顧客が『ゴチャゴチャ言うなら、この業界で二度と商売できないようにしてやるぞ』と凄んでいる」 ようなものです。
恐ろしいのは、Anthropicが抵抗している横で、Alphabet(Google)、OpenAI、xAI(イーロン・マスク)といったライバル企業たちが、「うちのAIは軍事利用の制限なんてしませんよ! 何でも使ってください!」と嬉々としてペンタゴンにすり寄っていることです。 倫理を守ろうとする企業が市場から退場させられ、倫理を捨てた企業が巨額の税金を手にする。 AIの未来は、決して明るいユートピアではなく、冷酷な軍事兵器としての道を歩み始めています。
🍔 肥満薬ウォーズ決着:王者陥落、イーライリリーの完全勝利
「痩せる薬(GLP-1)」市場で、長らく王者に君臨していたデンマークのノボノルディスク(オゼンピック、ウ एगोビの製造元)が、ついに白旗を上げました。
ノボが社運を賭けて開発した次世代肥満薬「CagriSema」が、最終治験でライバルのイーライリリーの薬「ゼプバウンド(Zepbound)」に**「効果で負けた(劣後した)」**のです。 ノボの薬は84週間で20.2%(または23%)の体重減少でしたが、リリーの薬は23.6%(または25.5%)。 僅差に見えますが、製薬業界において「後出しジャンケンで負ける」ことは死を意味します。
さらにリリーは、追い打ちをかけるように「1ヶ月分の薬が1本に入った便利な注射ペン」を発売。ノボの株価は1日で16%も暴落しました。 2024年のピーク時から、ノボはなんと**4750億ドル(約71兆円)**もの時価総額を吹き飛ばしました。トヨタ自動車の時価総額(約50兆円)がまるごと消えて、さらにお釣りが来るレベルの惨劇です。
「一つの薬のヒットで国家予算レベルの富を築き、一つの治験の失敗でそれが一瞬にして泡と消える」。 これが、メガファーマ(巨大製薬会社)の恐ろしい現実です。 ノボの敗因は、経営陣のゴタゴタやアルツハイマー薬の失敗など、明らかに「王者としての慢心」がありました。 リリーの天下は、当分揺るがないでしょう。
📉 日本企業と皆様への「最悪のシナリオ」
さて、対岸の火事だと思っている皆様へ。
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「AI倫理」という足枷: 日本企業も「AIの倫理ガイドライン」などを策定していますが、アメリカや中国の企業が「倫理無視」で軍事技術や監視技術をゴリゴリに進化させた場合、日本企業は完全に競争から取り残されます。「綺麗事」で飯が食える時代は終わりました。
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「肥満薬バブル」の崩壊: 日本でもダイエット目的でのGLP-1受容体作動薬の不正使用(本来は糖尿病治療薬)が問題になっていますが、この市場はいずれ「価格競争」と「副作用リスク」の泥沼に突入します。安易な薬頼みのダイエットや、関連銘柄への投資は、文字通り「痛い目」を見るでしょう。
結論: 「AI関連銘柄(軍事・防衛)は買い、ノボノルディスクは逃げろ」。 トランプ政権下では、規制撤廃と軍事力強化が最優先されます。倫理を語る企業は市場から淘汰されるという、冷酷な現実を受け入れるしかありません。
📝 3行まとめ(忙しい貴方へ)
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AIと軍事の悪魔合体: 国防総省が、AIの軍事利用制限を解かないAnthropicを「干す」と恫喝。ライバルは倫理を捨ててペンタゴンに媚びる。
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肥満薬王者の転落: ノボノルディスクの新薬が、イーライリリーに効果で敗北。ノボの時価総額は70兆円蒸発。
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映画館の終わらない冬: AMCの観客動員が10%減。高級スクリーンで単価を上げる作戦だが、根本的な客離れは止まらず。
🧐 【解説】一般教書演説に「宇宙飛行士」を呼ぶ政治的思惑 🚀🇺🇸
対象記事: 2. 🎟️ Johnson’s guest list
【投資スタンス:宇宙産業・防衛産業への資金流入は継続。「国威発揚銘柄」に注目】
なぜこれが重要か? アメリカの下院議長マイク・ジョンソン氏が、大統領の一般教書演説(State of the Union)に、NASAの「アルテミス2号(月周回ミッション)」の宇宙飛行士4人を招待しました。
一見すると「素晴らしい科学の祭典」ですが、裏にはゴリゴリの**「地元利益への誘導」**があります。 ジョンソン議長の地元ルイジアナ州には、このロケットを製造しているNASAの工場(ミシュー組立施設)があるのです。 **「俺の地元の工場で作ったロケットに乗るヒーローたちだ! だから俺の地元(宇宙産業)にもっと予算をつけろ!」**という、全米に向けたド派手なアピールです。
トランプ政権下でも「宇宙開発(とそれを支える軍事・防衛産業)」は聖域です。 イーロン・マスクのSpaceXだけでなく、旧来の防衛航空宇宙企業(ボーイング、ロッキードなど)にも、巨額の税金が流れ込み続けることを示唆しています。宇宙のロマンの裏には、常に政治家の泥臭い集票活動があるのです。
☕ 【小ネタ】業界の裏話でクスッと笑う
1. ペンタゴン高官の「お下劣な」表現 🚽💬 AnthropicのCEOと国防長官の会談について、ペンタゴン高官がAxiosの取材にこう答えました。 「shit-or-get-off-the-pot meeting(クソをするか、便器から降りるかの会議だ)」 要するに「さっさと決断しろ(軍の要求を飲むか、契約を打ち切られるか)」という、非常に下品で威圧的なアメリカの慣用句です。 世界最先端のAI企業のエリートCEOが、軍のトップから「便所」に例えて恫喝されている。 テクノロジーがどれだけ進化しても、権力の構造はヤクザ映画の世界から全く進歩していません。
2. 映画館AMC、客が減っても「設備投資」で強気 🎥🍿 映画館チェーンのAMCが、年間観客動員が10%減ったにもかかわらず「大丈夫だ問題ない」と強気です。 理由は「IMAXやレーザープロジェクターなど、高級設備に投資しているから、単価が上がる!」とのこと。 「客が来ないラーメン屋が、客を呼ぶ努力を放棄して、どんぶりを有田焼にしてラーメン1杯3000円に値上げして『売上は維持できる!』と言い張っている」 ような状態です。 一部のマニアは高い金を払うでしょうが、普通の人はNetflixで十分だと思っています。AMCの強気は、沈みゆく船の船長が「一等客室はまだ綺麗だ!」と叫んでいるようにしか聞こえません。
✒️ 編集後記:便器から降りるのは誰か
最後までお読みいただき、心より感謝申し上げます。
今回のニュースを振り返ると、**「選択の余地のない選択」**という言葉が浮かび上がります。 Anthropicは「信念を曲げるか、会社を潰すか」を迫られ、肥満薬のノボノルディスクは「莫大な開発費をドブに捨てるか、二番手として生き残るか」を迫られています。
賢明な皆様。 ビジネスの世界において、「どちらを選んでも地獄」という状況は頻繁に訪れます。 ペンタゴン高官の言葉を借りるなら、私たちは常に「クソをするか、便器から降りるか」を迫られているのです。 しかし、便器から降りた後、どこに向かうのかを考えておくのが真の戦略です。 AI企業が倫理を捨てて軍門に下る姿を反面教師とし、私たちはせめて、自分自身の良心という便器(表現が悪くて恐縮ですが)からは、降りないようにしたいものです。
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