皆様、本日も満員電車という名の「現代の護送車」に揺られながらのご出勤、誠にお疲れ様でございます。隣で「AI関連銘柄で一攫千金だ!」とスマホを血眼で見つめているおじさんを見て、「その頃、若者はメルカリで中古のiPodを探してますよ」と、心の中で優しく教えてあげるだけに留めておきましょう。
今朝のニュースは、「テクノロジーへの極端な依存と拒絶」、そして**「数字遊びに翻弄される経済」**という、現代社会の歪みを象徴するようなトピックが並んでいます。 巨大テック企業(MetaとAMD)がズブズブの資本提携を結んでAI覇権を争う一方で、若者たちはネットから切断された「iPod」に心の平穏を求めています。 そしてFRB(連邦準備制度理事会)は、AIがもたらすインフレと失業のジレンマに頭を抱えています。
今朝は、これら**「MetaとAMDの錬金術」、「Z世代のiPod回帰」、そして「AI利下げという幻想」**について、冷徹かつ優雅に解説いたしましょう。
結論から申し上げますと、2026年は**「繋がりすぎた世界からの逃避」**の年です。
🤝 MetaとAMDの「ズブズブ提携」。AIバブルの最終形態
Nvidiaに次ぐGPUメーカーであるAMDが、Meta(旧Facebook)と超大型の提携を結びました。 AMDはMetaのデータセンターに「小さな都市の電力を賄えるレベル(6ギガワット)」のAI半導体を供給し、その見返りとしてMetaはAMDの株式を最大10%取得できる権利(ワラント)を得ます。
つい先週、MetaはNvidiaとも似たような契約を結んだばかりです。 「顧客(Meta)がサプライヤー(AMDやNvidia)の株を持ち、サプライヤーは顧客の巨大な投資を担保に株価を釣り上げる」。 これを専門用語で「Circular deal(循環取引)」と呼びます。
日本のサラリーマン社会に例えるなら、 「A社の発注担当者が、B社の株を個人的に持った上で、B社に巨額の発注を流し、B社の株価を吊り上げて双方がボロ儲けする」 ような、コンプライアンス的に真っ黒な構図に近いものがあります(もちろん彼らは合法的にやっていますが)。 これは、AI市場が「特定の巨大企業同士のムラ社会」になりつつある証拠です。 彼らはお互いの株を持ち合い、AIバブルを終わらせないための「運命共同体」となりました。 このバブルが弾けた時、市場にどれほどの焼け野原が広がるのか、想像するだけで背筋が凍ります。
🎧 Z世代は「繋がらない自由(iPod)」を求めている
AIだ、クラウドだ、と大人が騒いでいる一方で、Z世代(若者)のトレンドは全く逆の方向に向かっています。 なんと、2022年に生産終了した**「AppleのiPod(ネットに繋がらない音楽プレイヤー)」**が爆売れしているのです。 Googleの検索数は急増し、中古品の売上は年平均15%以上伸びています。
なぜか? **「インターネット(スマホ)に疲れたから」**です。 常にLINEの通知に追われ、TikTokの無限スクロールに時間を溶かされ、Instagramで他人のキラキラした人生を見せつけられる。 そんな「繋がりすぎた地獄」から逃れるため、彼らは「音楽しか聴けない、邪魔が入らない」iPodを求めているのです。 スマホのアプリを強制ブロックする「Brick」というアプリもダウンロード数が600%増。
大人たちが「AIで業務効率化!」とスマホをいじり倒している隙に、若者たちは「デジタル・デトックス」という名のシェルターに避難し始めています。 「常にオンラインでいること」が豊かさの象徴だった時代は終わり、これからは**「オフラインになれる特権」**が究極の贅沢となるのでしょう。
🏦 FRBの苦悩。「AI利下げ」はインフレの引き金になる?
さて、現実の経済に戻りましょう。 トランプ大統領が指名した次期FRB議長のウォーシュ氏は、「AIで生産性が上がるから、インフレを気にせずガンガン利下げできる!」と主張しています。
しかし、現職のFRB理事たち(クック氏など)は冷ややかです。 「AIでホワイトカラーが大量にクビになった場合、利下げしたところで彼らの再就職(需要)は増えない。逆に、AIデータセンターのせいで電力不足や半導体不足が起きれば、インフレが加速する」
つまり、「AI失業」と「AIインフレ」が同時に襲ってくる**「AIスタグフレーション」**のリスクを警告しているのです。 これをサラリーマンに例えるなら、 「社長が『AI導入で残業代が浮くから、もっと会社は成長する!』と豪語しているが、経理部長は『AIシステムの維持費と電気代で、浮いた人件費以上の赤字が出てますよ』と頭を抱えている」 ような状態です。 市場が期待する「バラ色の利下げ」は、AIという未知の変数の前で、脆くも崩れ去るかもしれません。
📉 日本企業と皆様への「最悪のシナリオ」
さて、対岸の火事だと思っている皆様へ。
-
「IT断食」によるマーケティングの崩壊: Z世代がスマホから離れ、iPodやアナログに回帰すれば、これまでSNS広告に依存していた日本企業のマーケティング戦略は根底から覆ります。「デジタルネイティブ」という言葉の定義が変わろうとしています。
-
「AIインフレ」の直撃: アメリカの巨大IT企業が電力を爆食いすることで、世界的なエネルギー価格の高騰が起きます。資源のない日本は、ただでさえ円安の中で、さらなるコスト増(電気代高騰)の直撃を受けます。
結論: 「AIバブル銘柄(Meta, AMD)には乗るな、アナログ回帰関連(中古市場など)を拾え」。 巨大IT企業の錬金術は最終局面に達しており、若者たちはすでにその先の「切断された世界」を見据えています。
📝 3行まとめ(忙しい貴方へ)
-
AIムラ社会の完成: MetaとAMDが株の持ち合いと巨額発注でズブズブの提携。バブル崩壊時のリスクが巨大化。
-
Z世代のiPod回帰: ネット疲れの若者が、通知の来ない「中古のiPod」に殺到。デジタルデトックスが最大のトレンドに。
-
AI利下げの幻想: FRBは「AIは失業とインフレを同時に引き起こす」と警告。安易な利下げ期待に冷や水。
🧐 【解説】ビットコイン急落と「本物の金(ゴールド)」の復権 🪙📉
対象記事: 4. 🌈 A fork in the gold
【投資スタンス:暗号資産は「売り」、現物の金(ゴールド)は「買い」】
なぜこれが重要か? 「デジタル・ゴールド」ともてはやされたビットコインが、6万5000ドルを割り込んで急落しています(昨年10月のピーク12万2000ドルから半値近く)。 一方で、**「本物の金(ゴールド先物)」**は上昇しています。
理由はシンプルです。 **「株価が不安定な時、投資家は実体のないデジタルデータ(暗号資産)より、手で触れる本物の安全資産(金)を選んだ」**からです。 関税問題や中東情勢など、世界が本当に危機に陥った時、電気とネットがないと存在できないビットコインは、何の役にも立ちません。 「仮想」の価値が剥がれ落ち、「現実」の重みが再評価される。これもまた、Z世代のiPod回帰と同じ「実体への逃避」のシグナルと言えるでしょう。
☕ 【小ネタ】業界の裏話でクスッと笑う
1. スピリット航空、またしても「ゾンビ復活」 ✈️🧟♂️ アメリカの超格安航空会社(LCC)スピリット航空が、1年足らずで2度目の破産申請(チャプター11)から復活しようとしています。 業界関係者はこれを皮肉を込めて**「チャプター22(11+11)」**と呼んでいます。 借金を74億ドルから21億ドルに棒引きしてもらい、しれっと営業を続ける。 「借金取りから逃げ回りながら、客には『安いチケットあるよ!』と笑顔で商売を続けるメンタル」。 これぞアメリカン・キャピタリズムの逞しさ(あるいは図々しさ)です。
2. ホームデポの決算が示す「中流階級の憂鬱」 🛠️🏚️ ホームセンター大手のホームデポが、「客(中高所得者)が、住宅ローン金利の高さと雇用の不安に怯えている」と警告しました。 売上は予想を上回ったものの、今後の見通しは「良くて微増(0〜2%)」と極めて弱気です。 「金持ちのDIYおじさんですら、財布の紐を固くしている」。 この事実は、アメリカ経済のエンジンが静かに冷えつつあることを示しています。「AIで株高」と浮かれているのはウォール街だけで、メインストリートの現実はかなりシビアです。
✒️ 編集後記:ポケットの中の平穏
最後までお読みいただき、心より感謝申し上げます。
今回のニュースを振り返ると、**「ノイズからの逃避」**というテーマが浮かび上がります。 若者はスマホの通知音から逃れるためにiPodをポケットに入れ、投資家はAIのバブル騒ぎから逃れるために金(ゴールド)を買う。 誰もが、多すぎる情報と速すぎる変化に疲れ果てています。
賢明な皆様。 私たちは、常に最新情報を追いかけ、AIを使いこなし、誰かと繋がっていることが「優秀なビジネスパーソン」の条件だと信じ込まされてきました。 しかし、本当の贅沢とは、誰にも邪魔されず、自分のペースで物事を考える時間を持つことなのかもしれません。 たまにはスマホの電源を切り、古い音楽でも聴きながら、デジタルな喧騒から離れてみてはいかがでしょうか。 その静寂の中にこそ、次なる投資のヒントが隠されているかもしれません。
「皆様のポケットに、少しばかりの『太陽(Sunshine)』と平穏がありますように」
コメント