🧐 【深掘り解説】「裸の王様」に「王様、裸ですよ」と言ったらクビになる世界。忖度だらけのウォール街と、数字を弄るホワイトハウス
賢明な皆様、満員電車という名の「現代の護送車」に揺られながらのご出勤、誠にお疲れ様でございます。 隣で「トランプ関税でアメリカ経済は復活だ!」と息巻いているおじさんを見て、「その関税、結局おじさんの財布から出てるんですけどね」と心の中で優しく教えてあげる必要はありません。
今朝のニュースは、「経済データの政治化」と「関税の不都合な真実」、そして**「利下げの遠のく足音」**という、極めてシビアな現実を伝えています。 トランプ政権は、関税の悪影響を指摘するレポートを出したエコノミストを激しく非難し、ウォール街の銀行は政権の顔色をうかがってレポートを「黒塗り」にしています。 一方で、貿易赤字は拡大し、FRBは利下げに慎重な姿勢を崩していません。
今朝は、「ウォール街の忖度合戦」、「関税の壮大な無駄骨」、そして**「予測市場の台頭」**について、冷徹かつ優雅に解説いたしましょう。
結論から申し上げますと、2026年は**「本当の数字が隠される」**年です。
1. エコノミスト受難の時代。真実を語ればクビが飛ぶ
ニューヨーク連銀の研究者たちが、「トランプ関税のコストの90%は、アメリカの消費者と企業が払っている」という、経済学的には**「1+1=2」レベルの当たり前のレポート**を出しました。 これに対し、ホワイトハウスの経済顧問ケビン・ハセット氏は激怒。 **「恥晒しだ! 著者を処分せよ!」**と吠えました。
これを受け、ウォール街の巨大銀行たちは震え上がっています。 JPモルガンのアナリストは自らレポートを黒塗りにし、ドイツ銀行のトップは財務長官に「うちのアナリストの意見は会社の総意ではありません」と平謝り。 ゴールドマン・サックスのCEOに至っては、トランプ氏から「あのアナリストをクビにしろ」と名指しで脅されました。
これを日本のサラリーマン社会に例えるなら、 「社長の肝煎りプロジェクトが大赤字であることを指摘した経理部長が、社長から『お前は会社を愛していないのか! クビだ!』と怒鳴られ、周りの役員たちが慌てて『あの数字は間違いでした!』と揉み消している」 ような、地獄のような光景です。 投資家向け(クライアントファースト)であるはずのレポートが、ホワイトハウスへの「忖度ペーパー」に成り下がっています。 私たちが読んでいるその強気なレポート、本当にアナリストの本音でしょうか?
2. トランプ関税、大失敗。貿易赤字は過去最大へ
トランプ大統領は「今年は数十年ぶりに貿易黒字になる!」と豪語していましたが、現実は残酷です。 12月の貿易赤字は703億ドルに急拡大。 2025年通年でも、モノの貿易赤字は過去最大を記録しました。
なぜか? **「関税がかかる前に、駆け込みで海外からモノを爆買いしたから」です。 さらに、関税でコストが上がったアメリカ企業の輸出競争力は落ち、輸出は減少。 見事に「関税のブーメラン」**が直撃しています。 中国との貿易赤字は減りましたが、それはベトナムやメキシコ経由に変わっただけで、全体としては何も解決していません。 「関税で国を豊かにする」というマジックは、見事に失敗に終わろうとしています。最高裁の判決次第では、この壮大な無駄骨が違憲とされる可能性すらあります(市場予測では合憲確率26%と、かなり分が悪いです)。
3. FRB、利下げにブレーキ。「AIインフレ」の恐怖
そして、皆様が期待している「金利引き下げ」も、怪しくなってきました。 FRBの議事録によれば、委員たちは「インフレ退治はまだ終わっていない」と警戒しています。 次期議長候補のウォーシュ氏は「AIで生産性が上がるから利下げできる!」と主張していますが、現職の委員たちは冷ややかです。
「AIのせいで、電力需要が爆発し、半導体が不足し、かえってインフレになるのでは?」 これが彼らの懸念です。 AIは長期的には生産性を上げるかもしれませんが、短期的には「金食い虫(インフレ要因)」です。 市場は「年内に利下げ確実(95%)」と楽観視していますが、FRBがトランプ政権の「利下げ圧力」にどこまで抵抗できるか。 中央銀行の独立性が、かつてないほど試されています。
4. 日本企業と皆様への「最悪のシナリオ」
さて、対岸の火事だと思っている皆様へ。
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「都合の良いデータ」の蔓延: 米国発の経済データやアナリストレポートが、「政治的なフィルター」を通したものになります。日本企業が米国市場の動向を見誤るリスクが跳ね上がります。
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「高金利・高物価」の継続: 米国の利下げが遅れれば、日米金利差は縮まらず、円安圧力が続きます。輸入物価は高いままで、私たちの生活水準はさらに削り取られます。
結論: データは黒塗りされ、関税は自国を苦しめ、金利は下がらない。 2026年は**「公式発表を疑う」年です。 投資家としては、「忖度されたウォール街のレポート」は話半分に聞き、「自らの足で稼いだ一次情報」や「政治の意向が及ばない独立したデータ(Kalshiなどの予測市場)」**を信じるのが、資産を守る防空壕となります。
📝 3行まとめ(思考停止している貴方へ)
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データは「隠蔽」される。 トランプ関税の失敗を指摘した学者が怒られ、銀行はレポートを黒塗りにしている。
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関税は「大失敗」だ。 貿易赤字は過去最大に。駆け込み需要と輸出減で、アメリカ経済の首を絞めている。
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利下げは「遠のく」だ。 AIによる電力不足などでインフレ再燃の恐れ。FRBは利下げに超慎重だ。
🧐 【解説】予測市場「Kalshi」、FRBのお墨付きを得る 🔮📈
対象記事: 2. Kalshi’s credibility boost
【投資スタンス:予測市場関連は「成長分野」。ウォール街の忖度レポートより信頼できるかも】
なぜこれが重要か? FRBの研究者が、「Kalshi(カルシ)」などの予測市場のデータが、従来の経済予測アンケートよりも正確である可能性を指摘しました。 予測市場とは、「明日のインフレ率は何%か?」といったお題に、参加者が自分のお金を賭けて予測するプラットフォームです。
なぜこれが重要なのか? **「身銭を切っている人間の予測は、忖度まみれのアナリストより正確だから」**です。 ウォール街のアナリストは、トランプ大統領に怒られるとレポートを黒塗りにしますが、予測市場のギャンブラーたちは「自分の金が儲かるか・損するか」しか考えていません。 そこに政治的な忖度は入り込む余地がありません。 規制当局は「ただのギャンブルだ」と嫌がっていますが、皮肉にも、一番信頼できる経済指標は、この「ギャンブル市場」から生まれる時代になりつつあります。
☕ 【小ネタ】業界の裏話でクスッと笑う
1. KPMGの「AIカンニング」続報 昨日お伝えした、監査法人KPMGの幹部が社内試験でAIを使ってカンニングした事件。 実は、昨年7月以降で20人以上の従業員が同様の不正で捕まっていたことが判明しました。 「他人の会社の不正を暴くプロ集団が、自社のテストで集団カンニング」。 もはやコントです。 「AIを使えば監査が効率化できる」とドヤ顔で語っていた彼らですが、一番効率化されたのは「自分たちの試験勉強」だったようです。
2. トランプの「Truth Social」での虚勢 トランプ大統領が自身のSNSで「今年は数十年ぶりに貿易黒字になるぞ! (IT WILL GO INTO POSITIVE TERRITORY…)」と全大文字で叫びました。 その直後に発表されたデータは「過去最大の赤字」でした。 **「フラグ回収の早さ」**においては、世界一のエンターテイナーです。 現実が自分の思い通りにならない時、大文字で叫べば世界が変わると信じている70代。 ある意味、そのバイタリティだけは見習いたいものです。
✒️ 編集後記:王様の耳はロバの耳
最後までお読みいただき、心より感謝申し上げます。
今回の記事群から見えてくるのは、**「真実を語るコストの増大」**です。 「関税は自国を痛めつけている」「AIはインフレを引き起こすかもしれない」。 誰もが薄々気づいている事実を、声に出して言うことが許されない空気が、アメリカの中枢を覆っています。
賢明な皆様。 「王様は裸だ」と叫んだ子供は、純粋でしたが、現代のウォール街では即座にクビを切られます。 私たちは、沈黙する大人たちの顔色から、語られない真実を読み取る技術を磨かなければなりません。 黒塗りされたレポートの行間にこそ、本当に価値のある情報が隠されているのですから。
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